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【がん種別】ステージ4で寛解する可能性や続けられる治療を解説

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Topic
もくじ

がんステージ4とは
どのような状態か

がんステージ4とは、がんが原発部位から離れた臓器へ広がった状態(遠隔転移)を指します。
一般に「進行がん」と呼ばれますが、「末期がん」と同義ではありません。

末期がんは、治療よりも症状の緩和が中心となる段階を意味しますが、がんステージ4は治療の選択肢が残されている場合があります。

がんステージ4の症状

同じステージ4でも、転移した部位や進行の仕方によって症状は大きく異なります
全身の倦怠感や食欲低下などの共通する症状が見られる一方、転移先が肺であれば呼吸が苦しくなったり咳が出たり。肝臓であれば腹部の張りや黄疸、骨であれば痛みや骨折リスクなど、その臓器特有の症状が現れます。

腫瘍が血管や神経を圧迫すると、しびれや麻痺、浮腫など日常生活に影響する変化が生じることもあります。
こうした症状は、がんそのものだけではなく、体力の低下や栄養状態の悪化が重なって強まるケースも見られます。

がんステージ4の生存率

国立がん研究センターの院内がん登録生存率集計結果として、次の数値が公表されています。
この数値は実測生存率です。実測生存率とは、死因に関係なく、すべての死亡を計算に含めた生存率であることにご注意ください。

5年生存率 10年生存率
肺がん 8% 2.3%
乳がん 39.2% 16.1%
胃がん 6.2% 3.4%
肝臓がん 5.1% 2.2%
大腸がん 17.2% 10.2%
前立腺がん 51.2% 27.9%
子宮がん 子宮頸がん
:24.7%
子宮体がん
:20.8%
子宮頸がん
:15.3%
子宮体がん
:17.3%
卵巣がん 28.5% 14.3%

上記URLより各がんの名称で検索した、2015年~5年実測生存率、2012年~10年実測生存率の数値です。

ステージ4のがんは
完治するのか

ステージ4のがんは遠隔転移を伴うため、医学的には完治を目指すことが難しい段階とされます。
特に骨など全身に広がりやすい部位へ転移すると、治療の選択肢は限られていきます。

ただし、完治は難しくても、症状の軽減や病状の進行を抑える治療によって生活の質(QOL)を保てるケースは多くあります。

完全寛解は完治と
どう違うのか

がん治療において使われる「完全寛解」と「完治」という言葉は、似ていても意味は異なります。

完全寛解とは、治療によって画像検査や血液検査でがんが確認できない状態を指し、見える範囲では病変が消失している段階です。
一方、「完治」とは医学的に明確な定義がある言葉ではなく、長期間にわたって再発が見られず、治療の必要がなくなったと判断される状態を指すのが一般的です。

完全寛解は大きな治療効果を示すものですが、再発の可能性が残る点で完治と区別されています。

完全寛解と完全奏功の違い

完全寛解と完全奏功は、いずれも大きな治療効果を指す言葉ですが、その内容は少し異なります。

前述のとおり、完全寛解は検査でがんが確認できない状態で、見える範囲では病変が消失しています。
対して完全奏功は、抗がん剤治療などの評価基準に基づいて腫瘍が検出されないと判断された状態を指すもので、治療効果を客観的に判定する際に使われます。

がんが完全寛解する期間

完全寛解に至るまでに要する期間は、がんの種類や治療法、治療への反応、本人の体力などによって大きく異なります。
治療開始後すぐに効果が現れるケースもあれば、数カ月から半年程度をかけて徐々に腫瘍が縮小し、寛解へ向かうケースもあります。
経過には個人差があるため、定期的な検査による確認が必要です。

がんステージ4の治療法

化学療法(抗がん剤治療)

化学療法は、薬剤によって全身に広がったがん細胞を叩く治療で、ステージ4でも多くのがんで選択肢に上がります。
腫瘍の増殖を抑える、症状を軽減する、進行を遅らせるなどの目的で行われ、単独もしくは他の治療と組み合わせて実施されます。

放射線療法

放射線療法は、高エネルギーの放射線を照射してがん細胞の増殖を抑える治療です。
局所的に進行した腫瘍を小さくしたり、痛みや神経の圧迫、出血などの症状を和らげたりする目的で、ステージ4でも広く選択されます。臓器を温存しながら治療できるので、化学療法などと併用して効果を高める場合もあります。

手術(転移がんが切除可能な場合)

手術は腫瘍を切除する治療ですが、ステージ4でも、転移した部位や数、状態によっては行うことがあります。
すべてを取り除くことが難しくても、腫瘍の量を減らすことで症状を軽くしたり、他の治療の効果を高めたりする目的で行われることがあります。特に肝臓や肺など、転移巣が限られている場合に適応とされます。

免疫療法

免疫療法は、その名のとおり免疫機能を高めてがん細胞を攻撃しやすくすることを目的とした治療です。
免疫チェックポイント阻害剤などは特定のがんや条件下において効果が期待でき、ステージ4でも選択肢となる場合があります。
ただし、すべてのがんに有効とは限らず、効果が現れるまで時間を要することもあるため、通常は他の治療と併用されます。

ホルモン療法

ホルモン療法は、乳がんや前立腺がんなど、ホルモンの影響で増殖しやすいがんに対して選択される治療です。
体内のホルモン量を調整したり、ホルモンの働きを抑える薬剤を投与したりすることで、腫瘍の成長を抑えるのが目的です。単独で行うほか、化学療法や放射線治療と組み合わせて治療効果を高める場合もあります。

その他

がんステージ4では、腫瘍そのものへの治療に加えて、症状を和らげながら生活の質(QOL)を保つための緩和ケアや支持療法も重要になってきます。痛みや呼吸苦、食欲低下などの症状を軽減させることで、日常生活を続けやすくなります。本人の状態や希望に合わせて、治療とケアをバランスよく選択することが大切です。

【がんの種類別】
ステージ4のがんは治るのか、
治療の選択肢は?

肺がん

ステージ4の肺がんは転移によって治療の難易度が上がりますが、化学療法や放射線療法で進行を抑えることは可能です。
遺伝子変異の有無で選択できる薬剤が変わるため、検査に基づいた治療の選択が重要です。呼吸苦や咳といった症状を軽減しながら、生活の質(QOL)を維持することを目指します。

乳がん

ステージ4の乳がんでは、転移のある部位や全身状態に応じて、化学療法や放射線療法を組み合わせながら進行を抑える治療が行われます。
骨や肝臓に転移していても、痛みを軽減する治療によって日常生活を維持できるケースは多くあります。

胃がん

ステージ4の胃がんは、腹膜や肝臓、リンパ節などに転移が見られることが多く、治療は化学療法を中心として進行を抑えるのが基本です。
食欲低下や体重減少を伴いやすいため、栄養管理や症状緩和を並行して行うことが重要です。必要に応じて放射線療法も行い、痛みのほか食べ物の通過障害などの改善も図ります。

肝臓がん

ステージ4の肝臓がんでは、がんが肝臓の内外に広がっており、治療は化学療法を中心に進行を抑えることを目指します。
肝機能が低下しやすいため、状態を慎重に見ながら治療を選択する必要があります。痛みや腹部の張りなどの症状が出現した場合は、緩和ケアを併用して負担を軽減します。

大腸がん

ステージ4の大腸がんでは、肝臓や肺への転移が比較的多く見られます。
治療は化学療法を中心に、必要に応じて放射線療法や手術を組み合わせて進行を抑えます。腸閉塞による腹痛や便通異常が見られることもあり、症状の緩和と日常生活の維持を図りながら治療を続けることが大切です。

前立腺がん

ステージ4の前立腺がんは、骨への転移が多く見られるのが特徴です。治療はホルモン療法や化学療法が中心ですが、痛みの緩和を目的とした放射線治療を組み合わせることもあります。排尿困難や痛みなどの症状に対処しながら、長期的に治療を続けることを目指します。

子宮がん・卵巣がん

ステージ4の子宮がん・卵巣がんは、腹腔内や離れた臓器にがんが広がるケースが多く見られます。
治療は化学療法を中心として、症状や腫瘍の状態に応じて放射線療法や手術を組み合わせます。腹部の張りや痛み、排尿・排便困難といった症状が出やすいため、その緩和と生活の安定を図ることが重要です。

監修
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愈光会 Clinic C4
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医療法人社団 愈光会 Clinic C4では、がんの進行度や転移の状況に関わらず、目に見える病変がある限り、医学的根拠に基づいた放射線治療の可能性を追求しています。
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略歴
  • 1980年 灘中学校、灘高等学校を経て東京大学医学部医学科卒業
  • 1980年6月 東京大学医学部附属病院放射線科研修医
  • 1981年1月 東京大学医学部附属病院放射線科助手
  • 1985年7月 都立豊島病院放射線科医員
  • 1987年4月 東京大学医学部附属病院分院放射線科講師病棟医長
  • 1988年7月 同上 英国 Royal Cancer Institute留学のため休職
  • 1989年6月 同上 復職
  • 1991年5月 東京大学医学部附属病院放射線科講師病棟医長
  • 1991年5月 放射線医学総合研究所特別研究員(重粒子線)
  • 1992年4月 東京大学医科学研究所非常勤講師
  • 1992年11月 総理府技官(放射線医学総合研究所臨床障害部)
  • 1995年7月 東京大学医学部放射線医学教室助教授
  • 2002年4月 国際医療福祉大学保健学部放射線・情報科学科教授
  • 2008年 医療社団法人 愈光会 Clinic C4設立