ステージ4のがんでもできる治療が見つかる専門サイト│トモセラピー大全 » トモセラピーと他の放射線治療の違いをわかりやすく解説

トモセラピーと他の放射線治療の違いをわかりやすく解説

このサイトは 医療法人社団 愈光会 Clinic C4をスポンサーとして、Zenken株式会社が運営しています。

Topic
もくじ

放射線治療には、リニアックや陽子線治療、サイバーナイフ、ガンマナイフなど複数の方法があり、その中の一つが高精度治療として知られる「トモセラピー」です。

再発や転移を伴うがんでは、どの治療が適しているのか分かりにくく、不安を感じる方も少なくありません。
このページでは、トモセラピーの特徴を整理しながら、他の放射線治療との違いや治療選択の考え方を、当メディア監修・Clinic C4院長の青木医師に伺うとともに、できるだけ分かりやすく解説します。

そもそも放射線治療とは

放射線治療とは、高エネルギーの放射線を照射してがん細胞の増殖を抑えたり、死滅させたりする治療法です。
身体を切らずに体外から照射するため、手術が難しい場合や、身体への負担をできるだけ抑えたい場合にも選択されます。

放射線治療は、がんを小さくすることや進行を抑えることだけが目的ではなく、痛みや圧迫などの症状を和らげる治療としても重要な役割を担っています。そのため、再発や転移がある進行がんの状態でも治療の選択肢となるケースが多くあります。

治療にはいくつかの方法があり、照射の精度や対象となる範囲、治療の考え方がそれぞれ異なります。標準的なリニアックをはじめ、陽子線治療やサイバーナイフ、ガンマナイフ、そしてトモセラピーなどがあり、がんの状態や治療の目的に応じて使い分けられています

トモセラピーとは

トモセラピーとは、強度変調放射線治療(IMRT)を目的として開発された放射線治療装置の名称です。
放射線の強さを細かく調整しながら照射することで、腫瘍の形や広がりに合わせた精密な治療を可能とします。

大きな特徴は、治療装置にCT撮影機能が組み込まれており、照射の都度、腫瘍の位置を確認しながら治療を行える点です。これによって、再発がんや転移がある場合、複数の病変がある場合などでも、周囲の臓器への影響に配慮しながら治療計画を立てることが可能です。

主な特徴は以下の通りです。

  • 複数のがん病巣を同時に治療することができる
  • がん病巣が体内のどの位置にあるかを正確に把握できるため、がん病巣へ的確に集中照射できる
  • 治療による痛みや出血はなく、正常な組織への被曝を抑えられるため副作用は少ない
  • 1回の照射時間は通常30分程度で、通院で治療できる

トモセラピーによる治療は、すべてのがんや状態に適しているわけではなく、がんの種類や広がり方、全身状態によっては他の治療が優先されることもあります。また、自由診療として行われるケースが多いため、治療費については事前に十分な説明を受けた上で検討することが重要です。

トモセラピーとリニアックの違い

トモセラピーとリニアックはいずれも放射線治療に用いられる装置ですが、得意とする治療の考え方が異なります。

リニアックは標準治療として認められている通常の放射線治療が可能です。
一方、トモセラピーは照射精度を高める工夫がされた装置で、複数の病変や広い範囲を対象とする場合に検討されます。
どちらが適しているかは、がんの状態や治療目的によって異なります。

トモセラピーと陽子線治療の違い

トモセラピーと陽子線治療はいずれも高精度な放射線治療ですが、放射線の性質や治療の対象に違いがあります。

トモセラピーは放射線の強さを調整しながら照射することで、複数の病変や広い範囲を対象とした治療に対応しやすい特徴があります。
一方、陽子線治療は放射線が体内の一定の深さで止まる性質を活かし、限局した病変に線量を集中させる治療です。治療目的やがんの広がりに応じて選択されます。

トモセラピーとサイバーナイフの違い

トモセラピーとサイバーナイフは、どちらも高精度な放射線治療ですが、治療の対象となる範囲に違いがあります。

トモセラピーは腫瘍の形や広がりに合わせて線量を調整し、複数の病変や比較的広い範囲を対象とした治療に対応しやすい特徴があります。
一方、サイバーナイフは小さく位置が明確な病変に対して、ピンポイントで照射する治療です。がんの数や広がりに応じて選択されます。

トモセラピーとガンマナイフの違い

トモセラピーとガンマナイフは、治療の対象となる部位や考え方が大きく異なります。

トモセラピーは全身や複数の病変を含めた治療を検討する際に用いられることがあります。
一方、ガンマナイフは頭蓋内に限局した病変を対象とした治療で、脳腫瘍や脳転移などに対してピンポイントで照射することを目的としています。がんの場所や広がりに応じて選択されます。

Summary

がんが進行して再発や転移の診断を受けたとき、ご家族としても「どの治療を選ぶべきか」「他にできることはないのか」と悩まれることでしょう。そこで検討される選択肢のひとつが放射線治療です。放射線治療には複数の方法があり、それぞれ役割や得意とする領域が異なります。

トモセラピーや他の放射線治療も、いずれかが優れているというものではなく、がんの広がり方や治療の目的、体調などを踏まえた向き不向きがあります。専門家に相談しながら、ご本人とご家族が納得できる選択肢を探していくことが大切です。

監修
Sponsored by
医療法人社団
愈光会 Clinic C4
医療法人社団 愈光会 Clinic C4

医療法人社団 愈光会 Clinic C4では、がんの進行度や転移の状況に関わらず、目に見える病変がある限り、医学的根拠に基づいた放射線治療の可能性を追求しています。
ご家族だけで答えを探し続けるのではなく、標準治療での治療が難しいがん治療のもうひとつの選択肢としてClinic C4に相談してみてください。

医療法人社団 愈光会 Clinic C4
セカンドオピニオンも
お気軽にご相談ください

当院では、標準治療で「打つ手がない」と告げられた方や身体への負担を抑えたい方の想いに寄り添い、身体に優しく、効果を追求したがん治療に最善を尽くします
もし迷われているなら、まずは今のご状況を詳しくお聞かせください。メールや遠隔診療でも柔軟に対応いたします。

略歴
  • 1980年 灘中学校、灘高等学校を経て東京大学医学部医学科卒業
  • 1980年6月 東京大学医学部附属病院放射線科研修医
  • 1981年1月 東京大学医学部附属病院放射線科助手
  • 1985年7月 都立豊島病院放射線科医員
  • 1987年4月 東京大学医学部附属病院分院放射線科講師病棟医長
  • 1988年7月 同上 英国 Royal Cancer Institute留学のため休職
  • 1989年6月 同上 復職
  • 1991年5月 東京大学医学部附属病院放射線科講師病棟医長
  • 1991年5月 放射線医学総合研究所特別研究員(重粒子線)
  • 1992年4月 東京大学医科学研究所非常勤講師
  • 1992年11月 総理府技官(放射線医学総合研究所臨床障害部)
  • 1995年7月 東京大学医学部放射線医学教室助教授
  • 2002年4月 国際医療福祉大学保健学部放射線・情報科学科教授
  • 2008年 医療社団法人 愈光会 Clinic C4設立