骨転移の痛みと治療選択肢

このサイトは 医療法人社団 愈光会 Clinic C4をスポンサーとして、Zenken株式会社が運営しています。

Topic
もくじ

骨転移が見つかると、「この痛みは強くなるのか」「骨折しないか」「放射線治療で痛みを和らげられるのか」と不安を感じる方も多いでしょう。

骨転移とは、肺がん、乳がん、前立腺がん、腎がん、大腸がんなど、骨以外で発生したがんが骨に広がった状態です。
骨転移では、痛みだけでなく、骨折、脊髄圧迫、高カルシウム血症などが問題になることがあります。

骨転移がある場合でも、治療の可能性がすべてなくなるわけではありません。
原発がんに対する薬物療法に加えて、痛みを和らげる放射線治療、鎮痛薬、骨修飾薬、手術・固定、緩和ケアなどを病状に応じて検討することがあります。

このページでは、骨転移で注意したい症状、痛みを和らげる治療、放射線治療やトモセラピーを検討できる場合について解説します。

骨転移とは

骨転移とは、骨以外の臓器で発生したがんが、血液の流れなどに乗って骨に広がった状態です。
もともと骨から発生する原発性骨腫瘍とは異なり、原発がんの種類や全身の病状を踏まえて治療方針を考えます。

骨転移がある場合は、骨の病変だけでなく、原発がんや他の転移部位、現在の全身状態もあわせて確認することが大切です。

他の臓器で発生したがんが骨に広がった状態

骨転移は、肺がん、乳がん、前立腺がん、腎がん、大腸がんなど、さまざまながんで起こることがあります。

骨転移が見つかりやすい部位としては、背骨、骨盤、肋骨、大腿骨、上腕骨、頭蓋骨などがあります。
特に、背骨や大腿骨、骨盤などは、痛みや歩行、日常生活への影響が大きくなる場合があります。

  • 背骨
  • 骨盤
  • 肋骨
  • 大腿骨
  • 上腕骨
  • 頭蓋骨

骨転移があるからといって、すべての治療ができなくなるわけではありません。
痛みを和らげる、骨折を防ぐ、歩行や生活動作を保つ、全身治療を続けられる状態を支えるなど、目的に応じて治療を確認できる場合があります。

骨転移では痛み・骨折・神経症状に注意する

骨転移では、がんが骨に広がることで骨が弱くなったり、周囲の神経や組織を刺激したりして、痛みが出ることがあります。

また、骨がもろくなることで、軽い転倒や日常動作でも骨折する「病的骨折」が起こる場合があります。
背骨に転移がある場合は、脊髄や神経を圧迫し、しびれ、麻痺、歩行障害、排尿・排便の異常につながることもあります。

骨転移の治療では、痛みを和らげるだけでなく、骨折や麻痺、生活機能の低下を防ぐ視点が重要です。

骨転移で注意したい症状

骨転移では、痛みをきっかけに見つかる場合もあれば、検査で偶然見つかる場合もあります。
痛みの強さや出方、神経症状の有無によって、早めの対応が必要になることがあります。

痛み

骨転移の代表的な症状は痛みです。
痛みは、背中、腰、骨盤、肋骨、足の付け根、大腿部、肩、腕など、転移した骨の場所に応じて出ることがあります。

動いたときに痛む場合もあれば、安静にしていても痛む場合があります。
夜間に痛みが強くなる、寝返りや立ち上がりで痛みが増す、歩くと痛いなど、生活動作に影響することもあります。

  • 鈍く続く痛み
  • 動いたときに強くなる痛み
  • 夜間に強くなる痛み
  • しびれを伴う痛み
  • 立つ、歩く、寝返りを打つなどの動作で強くなる痛み

痛みが強くなると、睡眠、歩行、食事、排泄、入浴などの日常生活にも影響します。
鎮痛薬、放射線治療、固定具、リハビリテーションなどを組み合わせて、痛みと生活への影響を確認していくことが大切です。

病的骨折

骨転移によって骨が弱くなると、軽い転倒や日常の動作でも骨折することがあります。
これを病的骨折と呼びます。

大腿骨、上腕骨、背骨、骨盤などの骨折は、歩行や生活動作に大きく影響する場合があります。
骨折が起きてから対応するのではなく、骨折リスクが高い段階で、放射線治療、手術・固定、装具、杖、歩行器などを確認することが重要になる場合もあります。

痛みが急に強くなった場合や、軽い動作で強い痛みが出た場合は、骨折の可能性もあるため、早めに主治医へ相談しましょう。

脊髄圧迫・神経症状

背骨に骨転移がある場合、がんが脊髄や神経を圧迫することがあります。
脊髄圧迫が起こると、痛みだけでなく、しびれ、麻痺、歩行障害、排尿・排便の異常などが出る場合があります。

以下のような症状がある場合は、早急な対応が必要になることがあります。

  • 背中や腰の痛みが急に強くなった
  • 足のしびれが出てきた
  • 足に力が入りにくい
  • 歩きにくい、ふらつく
  • 排尿・排便の感覚が変わった
  • 尿が出にくい、便が出にくい

脊髄圧迫が疑われる場合は、放射線治療、手術、薬物療法などを急いで検討することがあります。
自己判断せず、すぐに主治医や医療機関へ相談しましょう。

高カルシウム血症

骨転移によって骨の破壊が進むと、血液中のカルシウムが高くなることがあります。
これを高カルシウム血症と呼びます。

高カルシウム血症では、口の渇き、吐き気、便秘、倦怠感、食欲低下、意識がぼんやりするなどの症状が出る場合があります。

  • 強い口の渇き
  • 吐き気
  • 便秘
  • 強い倦怠感
  • 食欲低下
  • 意識がぼんやりする

高カルシウム血症が疑われる場合は、点滴や薬剤、原発がんへの治療などが検討されることがあります。
症状がある場合は、早めに主治医へ相談しましょう。

早めに医療機関へ相談したい症状

骨転移では、痛みの悪化や神経症状が緊急対応につながることがあります。
以下のような症状がある場合は、自己判断せず、早めに主治医や医療機関へ相談しましょう。

  • 急に強い骨の痛みが出た
  • 安静にしていても痛みが強い
  • 背中や腰の痛みが急に悪化した
  • 足のしびれや麻痺が出た
  • 歩きにくくなった
  • 排尿・排便の異常が出た
  • 軽い動作や転倒で強い痛みが出た
  • 意識がぼんやりする
  • 吐き気や強い倦怠感がある

特に、足のしびれや麻痺、歩行障害、排尿・排便の異常は、脊髄圧迫のサインである可能性があります。
症状が急に出た場合や悪化している場合は、早急に相談することが大切です。

骨転移がある場合に検討される主な治療法

骨転移の治療では、原発がんに対する治療と、骨転移による痛みや骨折リスクに対する治療を分けて考えることが大切です。

薬物療法、放射線治療、鎮痛薬、骨修飾薬、手術・固定、緩和ケア、リハビリテーションなどを、病状や目的に応じて組み合わせて検討することがあります。

原発がんに対する薬物療法

骨転移がある場合、全身に広がったがんを対象に、原発がんに応じた薬物療法が検討されることがあります。

薬物療法には、抗がん剤、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬、ホルモン療法などがあります。
使用する薬剤は、原発がんの種類、がんの性質、遺伝子変化の有無、これまでの治療歴、全身状態、副作用リスクなどを踏まえて判断されます。

骨転移だけでなく、肺、肝臓、リンパ節、脳など他の転移部位も含めて、全身の病勢を確認することが重要です。

薬物療法が効きにくくなった場合や、副作用で継続が難しい場合には、次の治療ラインがあるか、がん遺伝子パネル検査や臨床試験の対象になるか、治療目的を変更するべきかを確認しましょう。

放射線治療

骨転移による痛みに対して、放射線治療が検討されることがあります。
放射線治療は、痛みの原因となっている骨転移の部位に照射し、痛みの緩和や局所制御を目的に行われる治療です。

また、神経圧迫による症状を和らげる目的や、骨折リスクのある病変への対応として検討される場合もあります。

ただし、放射線治療で痛みが必ずなくなる、骨転移が治るという意味ではありません。
病変の場所や大きさ、痛みの原因、全身状態、過去の放射線治療歴などをもとに、適応が判断されます。

鎮痛薬・医療用麻薬

骨転移の痛みに対しては、痛みの強さや種類に応じて鎮痛薬を調整します。
アセトアミノフェン、NSAIDs、医療用麻薬、神経障害性疼痛に対する補助薬などが検討されることがあります。

医療用麻薬と聞くと不安に感じる方もいますが、がんの痛みを和らげる目的で、医師の管理のもと適切に使用される薬です。
痛みを我慢し続けると、睡眠、食事、歩行、気持ちの安定にも影響することがあります。

眠気、便秘、吐き気などの副作用が出ることもあるため、薬の効果と副作用を主治医に伝えながら調整していきます。

骨修飾薬

骨転移では、骨折や脊髄圧迫などの骨関連事象を抑える目的で、骨修飾薬が検討されることがあります。
代表的な薬として、ビスホスホネート製剤やデノスマブなどがあります。

骨修飾薬は、骨折リスクや骨の破壊を抑える目的で使われることがありますが、すべての方に必要なわけではありません。
原発がんの種類、骨転移の状態、腎機能、カルシウム値、歯科的な状態などを踏まえて判断されます。

副作用として、低カルシウム血症や顎骨壊死などに注意が必要です。
治療前後に歯科受診や口腔ケアが必要になる場合があるため、主治医や歯科医に確認しましょう。

手術・固定・装具

骨折している場合や、骨折リスクが高い場合、脊髄圧迫がある場合には、手術や固定が検討されることがあります。

金属で骨を固定する手術、脊髄や神経の圧迫を和らげる手術、人工関節、椎体形成術などが検討される場合があります。
また、コルセット、装具、杖、歩行器、車椅子などを使って、痛みや骨折リスクを軽減しながら生活を支えることもあります。

目的は、痛みを和らげること、骨折を防ぐこと、歩行や生活動作を保つことです。
整形外科、腫瘍内科、放射線治療科、緩和ケア科などが連携して治療方針を検討することがあります。

緩和ケア・リハビリテーション

緩和ケアは、治療をあきらめることではありません。
骨転移による痛みや動作の不安、睡眠のつらさ、気持ちのつらさを和らげ、本人と家族の生活を支えるための医療です。

リハビリテーションでは、安全な動き方、筋力維持、転倒予防、杖や歩行器の使い方、日常生活動作の工夫などを確認します。

骨転移がある場合、無理に動くことが危険なケースもあります。
一方で、過度に安静にしすぎることで筋力や生活機能が低下する場合もあるため、医療者と相談しながら安全な活動範囲を確認しましょう。

骨転移の痛みに放射線治療を
検討できる場合

骨転移による痛みに対しては、放射線治療が検討されることがあります。
放射線治療は、痛みの原因となっている病変へ照射し、症状緩和や局所制御を目指す治療です。

痛みの原因部位に照射して症状緩和を目指す

放射線治療では、痛みの原因となっている骨転移の部位に照射します。
痛みを和らげること、鎮痛薬の調整をしやすくすること、動きやすさを保つことなどを目的に検討される場合があります。

ただし、痛みが完全になくなるとは限らず、効果の出方にも個人差があります。
痛みの原因が骨転移以外にもある場合や、神経圧迫、骨折、炎症などが関係している場合には、他の治療や処置を組み合わせることがあります。

骨折リスクや脊髄圧迫がある場合

骨転移では、痛みだけでなく、病的骨折や脊髄圧迫への対応が重要です。

骨折リスクが高い場合には、放射線治療だけでなく、手術や金属固定、装具の使用などが検討される場合があります。
すでに骨折している場合は、先に整形外科的な対応が必要になることもあります。

脊髄圧迫が疑われる場合は、緊急性が高いことがあります。
背中や腰の強い痛み、足のしびれや麻痺、歩きにくさ、排尿・排便の異常がある場合は、早急に主治医や医療機関へ相談しましょう。

トモセラピーによる治療可能性

トモセラピーは、強度変調放射線治療(IMRT)と画像誘導放射線治療(IGRT)を組み合わせた高精度放射線治療装置です。
腫瘍の形や位置に合わせて線量を調整しながら照射することを目的としています。

骨転移でも、病変の位置や範囲、痛みの強さ、骨折リスク、過去の治療歴、全身状態によっては、トモセラピーによる治療可能性を確認できる場合があります。

脊椎、骨盤、肋骨など、周囲に重要な臓器や神経がある部位では、照射範囲や線量調整が重要になります。
また、複数の骨転移がある場合でも、症状を起こしている病変やリスクの高い病変に対して、治療可能性を確認できる場合があります。

ただし、骨転移であれば必ずトモセラピーが適応になるという意味ではありません。
病変の場所、数、大きさ、骨折リスク、全身状態、過去の放射線治療歴などを踏まえて、個別に判断されます。

放射線治療が難しい場合

骨転移に対して放射線治療を検討できる場合がある一方で、病状によっては放射線治療が難しいと判断されることもあります。

  • 病変が広がりすぎている場合
  • 過去に同じ部位へ放射線治療を受けている場合
  • 骨折がすでに起きていて固定が先に必要な場合
  • 全身状態が大きく低下している場合
  • 周囲の重要臓器への影響が大きい場合

放射線治療が難しいと言われた場合でも、理由を確認することで、手術・固定、鎮痛薬、骨修飾薬、緩和ケアなど、他の選択肢を整理できる場合があります。

治療方針を決めるときに確認されること

骨転移の治療方針は、痛みの有無だけで決まるものではありません。
骨転移の部位、骨折リスク、神経症状、原発がんの状態、全身状態などを総合的に確認します。

痛みの場所・強さ・生活への影響

痛みの状態は、治療方針を考えるうえで重要です。
どこが痛むのか、いつ痛むのか、どの動作で強くなるのか、鎮痛薬が効いているのかを整理しておきましょう。

  • 痛む場所
  • 痛みの強さ
  • 安静時にも痛むか
  • 動いたときに痛むか
  • 夜間に痛むか
  • 歩行、睡眠、食事、排泄、入浴への影響
  • 鎮痛薬の効果と副作用

痛みのメモを残しておくと、主治医に状況を伝えやすくなります。

骨折リスク

骨転移では、骨折リスクの評価が重要です。
特に、大腿骨、骨盤、背骨など、体重がかかる部位に転移がある場合は、骨折が生活に大きく影響することがあります。

骨がどの程度壊れているか、荷重がかかる部位か、痛みが強いかなどを、画像検査や診察で確認します。
必要に応じて、整形外科的な評価が行われることもあります。

脊髄圧迫の有無

背骨の骨転移では、脊髄や神経が圧迫されていないかを確認します。
脊髄圧迫がある場合、早急な対応が必要になることがあります。

背中や腰の強い痛み、足のしびれ、麻痺、歩行障害、排尿・排便の異常がある場合は、MRIなどで確認されることがあります。

早期に対応することで、歩行機能や排尿・排便機能の維持を目指せる場合があります。
症状がある場合は、すぐに医療機関へ相談しましょう。

原発がんと全身状態

骨転移の治療では、原発がんの種類や全身の病勢も確認します。
骨以外に転移があるか、薬物療法が効いているか、血液検査や臓器機能に問題がないか、体力や通院の負担はどうかなども治療方針に関わります。

治療によって何を目指すのか、本人がどのような生活を重視したいのかも含めて、主治医と相談しましょう。

治療目的

骨転移の治療では、痛みを和らげること、骨折を防ぐこと、神経症状を防ぐこと、歩行や生活動作を保つことなど、目的を整理することが大切です。

治療目的 確認したいこと
痛みを和らげる 鎮痛薬や放射線治療で痛みを軽くできるか
骨折を防ぐ 骨修飾薬、放射線治療、手術・固定が必要か
神経症状を防ぐ 脊髄圧迫の有無や緊急対応の必要性
歩行・生活動作を保つ リハビリ、装具、杖、介護支援が必要か
全身治療を続ける 薬物療法を続けられる状態を保てるか

セカンドオピニオンで確認したいこと

骨転移では、原発がんへの薬物療法だけでなく、痛み、骨折リスク、脊髄圧迫、放射線治療、手術・固定、緩和ケアなど、複数の視点から治療方針を考える必要があります。

現在の治療方針に迷いがある場合や、放射線治療・手術・固定の必要性を別の視点で確認したい場合は、セカンドオピニオンを検討することも一つの方法です。

骨転移の治療方針を別の視点で確認する

骨転移の治療では、腫瘍内科、放射線治療科、整形外科、緩和ケア科など、複数の診療科の視点が関わることがあります。

セカンドオピニオンは、主治医を否定するものではありません。
原発がんの治療と骨転移への治療を分けて確認し、痛みの緩和、骨折予防、歩行維持、生活の質の維持について相談する機会になります。

セカンドオピニオンで聞きたい質問

  • 骨転移の部位と数はどのくらいか
  • 痛みの原因は骨転移か
  • 骨折リスクは高いか
  • 脊髄圧迫のリスクはあるか
  • 放射線治療を検討できる病変はあるか
  • 手術や固定が必要な病変はあるか
  • 骨修飾薬は必要か
  • 鎮痛薬の調整はできるか
  • 原発がんへの薬物療法は継続できるか
  • 治療目的は痛み緩和、骨折予防、歩行維持、病勢制御のどれか

必要な資料

セカンドオピニオンや別の医療機関への相談では、現在の病状やこれまでの治療内容が分かる資料が必要になります。
主治医に相談し、必要な資料を準備しましょう。

  • 紹介状
  • CT、MRI、骨シンチ、PET-CTなどの画像データ
  • 骨転移の部位が分かる検査結果
  • 病理検査の結果
  • 血液検査の結果
  • 原発がんの診断情報
  • これまでの治療歴
  • 使用した薬物療法の種類と期間
  • 過去に受けた放射線治療の部位、線量、回数が分かる資料
  • 現在の痛みの場所・強さのメモ
  • 使用中の鎮痛薬
  • 歩行状態や生活動作の変化

Clinic C4で確認できる治療の可能性

Clinic C4は、トモセラピーを用いた放射線治療を行うクリニックです。
トモセラピーは、IMRTとIGRTを組み合わせた高精度放射線治療装置で、腫瘍の形や位置に合わせて線量を調整しながら照射することを目的としています。

骨転移でも、病変の場所や数、痛み、骨折リスク、全身状態によっては、症状緩和や局所制御を目的に、トモセラピーによる治療の可能性を確認できる場合があります。

脊椎や骨盤など、周囲に重要臓器や神経がある部位では、慎重な判断が必要です。
また、複数の骨転移がある場合でも、症状を起こしている病変やリスクの高い病変について、治療可能性を確認できる場合があります。

ただし、Clinic C4に相談すれば必ず骨転移を治療できる、という意味ではありません。
治療が適しているかどうかは、原発がんの種類、骨転移の部位、病変の数、痛み、骨折リスク、脊髄圧迫の有無、過去の治療歴、過去の放射線治療歴、現在の全身状態などを踏まえて個別に判断されます。

相談時に確認されること

  • 原発がんの種類
  • 骨転移の部位
  • 骨転移の数
  • 痛みの場所と強さ
  • 骨折リスク
  • 脊髄圧迫や神経症状の有無
  • 他の転移部位
  • これまでの薬物療法
  • 過去の放射線治療歴
  • 現在の全身状態
  • 血液検査や臓器機能の状態
  • 治療によって目指す目的

相談時に用意したい資料

  • 紹介状
  • CT、MRI、骨シンチ、PET-CTなどの画像データ
  • 骨転移の部位が分かる検査結果
  • 病理検査の結果
  • 血液検査の結果
  • 原発がんの診断情報
  • これまでの治療歴
  • 使用した抗がん剤、分子標的薬、免疫療法の種類と期間
  • 過去に受けた放射線治療の部位、線量、回数が分かる資料
  • 現在使用している薬
  • 痛みの場所や強さ、生活への影響をまとめたメモ

資料があることで、現在の病状やこれまでの治療内容を把握しやすくなります。
相談を検討する場合は、手元にある資料を整理し、必要に応じて主治医に紹介状や画像データの準備を相談してみましょう。

Summary
骨転移は、痛みの緩和と骨折・神経症状の予防を確認しましょう

骨転移は、他の臓器で発生したがんが骨に広がった状態です。
痛み、病的骨折、脊髄圧迫、高カルシウム血症に注意が必要です。特に、背中や腰の強い痛み、足のしびれ・麻痺、排尿・排便異常がある場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。

骨転移がある場合でも、痛みを和らげる、骨折や神経症状を防ぐ、歩行や生活動作を保つことを目的に、治療の可能性を確認できる場合があります。
薬物療法、放射線治療、鎮痛薬、骨修飾薬、手術・固定、緩和ケアなどを、病状に応じて検討します。

Clinic C4では、紹介状や画像データ、これまでの治療経過、骨転移の部位、痛みの状態などをもとに、トモセラピーによる治療の可能性を検討しています。
「骨転移の痛みに放射線治療を検討できるか知りたい」「複数の骨転移でも症状緩和や局所制御の可能性を確認したい」という方は、まずは現在の状況を整理し、相談を検討してみてください。

骨転移の痛みと治療に関するQ&A

骨転移がある場合でも治療できますか?

骨転移がある場合でも、治療の可能性がすべてなくなるわけではありません。
原発がんに対する薬物療法に加えて、痛みを和らげる放射線治療、鎮痛薬、骨修飾薬、手術・固定、緩和ケアなどを検討することがあります。

骨転移の痛みには放射線治療が使われますか?

骨転移による痛みに対して、原因となっている部位に放射線をあて、症状を和らげる治療が検討されることがあります。
ただし、痛みの原因や病変の場所、全身状態によって適応は異なります。

骨転移で注意すべき症状はありますか?

強い骨の痛み、背中や腰の痛み、足のしびれや麻痺、歩きにくさ、排尿・排便の異常、軽い動作での強い痛みなどに注意が必要です。
脊髄圧迫や病的骨折の可能性があるため、早めに主治医へ相談しましょう。

骨転移で骨折を防ぐ治療はありますか?

骨折リスクが高い場合には、骨修飾薬、放射線治療、手術・固定、装具などが検討されることがあります。
骨の部位や壊れ方、痛み、全身状態によって判断されます。

骨転移が複数ある場合でも放射線治療は検討できますか?

複数の骨転移がある場合でも、痛みが強い部位や神経圧迫・骨折リスクが高い部位に対して、放射線治療を確認できる場合があります。
すべての病変を照射するとは限らないため、治療目的を整理することが大切です。

Clinic C4に相談すれば、骨転移でも治療できますか?

必ず治療できるわけではありません。
骨転移の部位、病変の数、痛み、骨折リスク、脊髄圧迫の有無、これまでの治療歴、全身状態などをもとに、トモセラピーによる治療が適しているかを個別に検討します。

監修
Sponsored by
医療法人社団
愈光会 Clinic C4
医療法人社団 愈光会 Clinic C4

医療法人社団 愈光会 Clinic C4では、がんの進行度や転移の状況に関わらず、目に見える病変がある限り、医学的根拠に基づいた放射線治療の可能性を追求しています。
ご家族だけで答えを探し続けるのではなく、標準治療での治療が難しいがん治療のもうひとつの選択肢としてClinic C4に相談してみてください。

医療法人社団 愈光会 Clinic C4
セカンドオピニオンも
お気軽にご相談ください

当院では、標準治療で「打つ手がない」と告げられた方や身体への負担を抑えたい方の想いに寄り添い、身体に優しく、効果を追求したがん治療に最善を尽くします
もし迷われているなら、まずは今のご状況を詳しくお聞かせください。メールや遠隔診療でも柔軟に対応いたします。

略歴
  • 1980年 灘中学校、灘高等学校を経て東京大学医学部医学科卒業
  • 1980年6月 東京大学医学部附属病院放射線科研修医
  • 1981年1月 東京大学医学部附属病院放射線科助手
  • 1985年7月 都立豊島病院放射線科医員
  • 1987年4月 東京大学医学部附属病院分院放射線科講師病棟医長
  • 1988年7月 同上 英国 Royal Cancer Institute留学のため休職
  • 1989年6月 同上 復職
  • 1991年5月 東京大学医学部附属病院放射線科講師病棟医長
  • 1991年5月 放射線医学総合研究所特別研究員(重粒子線)
  • 1992年4月 東京大学医科学研究所非常勤講師
  • 1992年11月 総理府技官(放射線医学総合研究所臨床障害部)
  • 1995年7月 東京大学医学部放射線医学教室助教授
  • 2002年4月 国際医療福祉大学保健学部放射線・情報科学科教授
  • 2008年 医療社団法人 愈光会 Clinic C4設立